国立新美術館で「ピエール・ボナール展」を見てきました!

これまで絵画を見に行く機会は一度もなかったのですが、今回チケットを譲っていただいたので、興味本位で行ってきました!

初めて絵画展にいった感想をメインにお届けします。

ピエール・ボナールとは?

ピエール・ボナール(Pierre Bonnard, 1867年10月3日 – 1947年1月23日)は、ナビ派に分類される19世紀~20世紀のフランスの画家。

ポスト印象派とモダンアートの中間点に位置する画家である。版画やポスターにも優れた作品を残している。ボナールは一派の画家(ナビ派)の中でも最も日本美術の影響を強く受け、「ナビ・ジャポナール」(日本かぶれのナビ、日本的なナビ)と呼ばれた。また、室内情景などの身近な題材を好んで描いたことから、エドゥアール・ヴュイヤールと共にアンティミスト(親密派)と呼ばれている。

引用:Wikipedia

日本の浮世絵にかなりの影響を受けたフランスの画家です。

近年、本国フランスでの評価も高まり、ファンが拡大しているようです。

本国フランスでは、近年ナビ派の画家たちへの評価が高まり、2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展では51万人が鑑賞し、2014年のゴッホ展に次ぐ、歴代企画展入場者数の第2位を記録している。

引用:「ナビ派」とは?ボナールの作品に見られる日本美術の影響とは?命の喜びを謳歌する画家 ピエール・ボナールの魅力に迫る大回顧展。

ピエール・ボナール展の感想

かなりのセクションで分かれており、順路に沿ってセクション1から見ていくことになります。

最初は見方も分からず、見よう見まねで絵画の横にある説明を読んでは絵画を見て、を繰り返していました。

正直、最初の感想は「自分でも書けそうだな…」でした。

ところが、不思議なもので、ずーっと見ていくと、だんだん何が評価されているのかがわかってきたりします。(もちろん説明を見て良い作品だと思わされてるのはあると思いますが)

というのも、今まで、絵画がなにかを考えたことがなかったんです。

カメラがなかった時代、日常を瞬時に切り取ることができなかった時代にとって、絵画ってかなり大きな意味があったのではないかと気付きました。

つまり、絵画から芸術と一緒に歴史も感じることができるということです。

歴史は個人的に現在興味のあるテーマで、そんなこともあって中盤から後半にかけてはかなり「ピエール・ボナールの絵」に食いつきました。

なにも知らないのに、よくそんなに食いつけたなと自分でも関心するほどです。

そして、この時間がとってもよかったんですよね。

今まで取ってこなかった時間の使い方なので、そこで感じることもまた新しい感覚になります。

この時間好きだな〜と思いました。

普段、音楽などは聴いたりしますが、芸術と向き合う時間ってそんなにありませんよね。

忙しい毎日に追われていたら、芸術に向き合う時間、歴史を通して過去の風景を想像してみる時間、そういった時間は最初から取れないです。

そういった時間を取れる生活をすることで、人生に深みが増す気がしました。

詳しくなくても、よくわからなくても、芸術に触れる時間とはいいものだなと思いました。

芸術がさしてわからなくても、

芸術を鑑賞する時間を取ることで、

豊かな暮らしになるんだなと。

芸術がわからないから、ただ遠ざける、という時間の使い方とは結果が大きく違ってくるように思いました。

最後の方はかなり影響されてしまって、

ピエール・ボナールは、病弱な妻のマルトのために、度々引っ越しをしているんですが、それぞれの家に名前がついていて、自分も家に名前を付けたいなと思いました笑。

家に名前を付けるという発想がゼロでした。

そういう遊びというか、おしゃれな感じがまたよくて、ほんのりファンになりました。

ピエール・ボナール展のグッズ

最後まで見終わると、抜けた先にグッズ売り場が出てきます。

もう好きになってしまってるので、何かを買いたい気持ちでいっぱいでした。

最初はポストカードいいなーと思ったんですが、

現物の絵画を見たあとだと、かなりちゃちく見えてしまいました。

大きさや質感も、作品にとってはやはり重要な部分であるのだなと気付きました。

グッズにすることで魅力半減しているものだと、なんだか商業主義的な匂いがして敬遠したくなってしまうので、比較的魅力が残っているようなものを探しました。

結果的にクリアファイルを一枚購入しました。410円。

仕事でも使えるので、実益も兼ねています。

この絵は「猫と女性 あるいは 餌をねだる猫」という題名です。

そんなこんなで、3人で見に行ってたんですが、他2人はそうそうに見終わって休憩していたので、十分な時間を経てクリアファイルを手に戻ってきた自分を見て、笑っていました。

影響されやすいから?

わかりませんが、ピエール・ボナールはとっても気に入りましたよ。

また機会があれば、美術館に行ってみようと思います。