【書評】成果を生む事業計画のつくり方。3年後の計画は立ててますか?

日経文庫の本で企業経営の研究やコンサルティング業務を行ってきたいわゆる経済スペシャリスト二人による共著です。

がっつり会社経営の本なので、ピンと来ないところもありますが、個人のブログやアフィリエイトにも参考できる点も多々ありとても刺激になりました。

印象に残った箇所をご紹介します。

まず「誰に、何を、どうやって」を考える

ビジネスモデルを考える際に、ターゲットをどの層にするのかを考える方は多いと思います。

ブログやサイト、他のリアルビジネスであっても、どんな人を顧客として想定しているのかどうか、これでさえも自身はあまりできていないと痛感していますが、そこから更に、

何を、どうやって、と続きます。

何を、は価値や機能です。顧客が欲しがっている価値はなんなのか。

どうやって、は技術です。アプリなのか店舗なのか動画なのか。

英語では、誰に(Customer)、何を(Function)、どうやって(Techcnology)の頭文字を取ってCFTを明確にすべきと言ったりするようです。

これだけでも色んなものに応用できそうな考え方ですね。

3年後のなりたい姿と夢の大切さ

たとえば目先の売上に追われていては行き当たりばったりになってしまい、うまくいっているのかどうかも確認できなくなってしまいます。

3年後のなりたい姿を考え、計画しておけば、もしその計画から外れた場合でも、何がどれくらい計画と外れているかを認識することができます。

これだけでも計画を立てる価値はありますね。

更に、やはり人々はポジティブな感情で動くという側面があり、会社などの組織を運営している場合は夢を見せるというのは非常に必須な要素となりうると感じました。

大きな目標、夢があると、自身の仕事や会社に誇りが持て、なんとかその実現に向けて力を注ぎたいと思うはずです。

他方、そういった計画や夢、進む先が明確でない場合は、やる気や会社への愛着も薄れていってしまいます。

意外と、と言ってはなんですが「夢」の力ってやっぱりすごいですよね。

ブログに応用できる考え方

本の中では、自社の強みを生かし新たな領域で成功した企業、自社の事業内でシナジー効果を出して拡大していった企業、新規事業を成功に導いたことで会社の柱をがらっと変えた企業など、

実際の事例が出ていてとても興味深いです。もちろん、他方で失敗している企業やビジネスもたくさんあるので、一概に成功したものを真似て成功できるわけではありませんが、

ヒントは大いにあります。

ブログに応用できる考え方としては、ブログを起点としてどこまで事業領域を広げたいか、自身の強みには何があって、それはブログ以外にも派生させられるのかどうか、自身1人でやるモデルから外注を使う、人を雇うモデルまで発展させるのか、

などいくらでも考えることができます。

中でも、自身の強みの棚卸し、は何度も何度もやった方がいいように思いました。

なにもないと思って過小評価しがちな人も多いと思いますが、どこで、誰に、自身の経験や知識が刺さるかはわかりません。

それくらい、一人の人が生きてきた人生には価値があるので、それを適切に把握し数年後までの計画を立て、逆算して日々のタスクを遂行し、出てきた結果と計画との乖離を分析し、計画ペースに乗っていなければ細かく対策を立てていく。

というのが個のビジネスを大きくしていく方法かと思います。

これだけでも多分相当でかいビジネスになります。

ブログは文章力やアフィリエイト収入に注目がいきがちですが、中長期の計画を立てたり戦略的にブログ界のドメイン(領域)を取っていくとしたら、それってもうかなりの人を追い抜けますよね。

誰でもできることなのでぜひチャレンジしてみましょう。私もやってみます。